[   と   き   ど   き   日   記   ]



ガウディ×井上雄彦展に行ってきた。

行く前には、ブルータスから出ている特集本も買い、
予習もバッチリ!

この本の出来がとても良かったので
期待を膨らませつつ、行くと、、、、





ん?
何だろう、この満足できない感じ。
悪い出来という訳ではない、、、、けど。。。







例えば、以前、同じ建築家のル・コルビジェ展を見たときは、
その見せ方、展開の仕方が立体的で
写真、図面、歴史のバランスが良かった。
展示の中には、部屋をそっくり再現したものもあり、
空間そのものも体感できる展示となっていた。

が、今回は、昇華させるチカラの軸が中途半端になってしまっている気がした。

井上雄彦が日本最大の和紙に描いた、大きな大きな絵の展示があるのだけど、
なんだろう、、、その絵の大きさに、ガウディとの必然性がないというか、
迫力はあると思うけど。。。
先に企画ありき…という気がした。





本来、「ガウディの作品」で効果的に見せたいところは
「ガウディ自身の作品」でしか伝わらないと思うのだけど、
今回は、その部分を井上雄彦のマンガの絵で見せるという構成だったので、
何か違和感のあるテンポを感じた。
ずっと実写版のドラマを見ていて、最終回だけマンガになったみたいな…。。。





井上さんの画風はとても好きだし、コマの中の空間の使い方も上手いと思うし、
マンガもいいと思うけど
それは、やはり、井上さんの世界の中で、
一番煌めくものなのだなあ…と、今回思った。

特集本の完成度は
高かったんだけどなあ。。。


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